New

リビングは暮らしの中心地 〜後編〜

こんにちは@MIKS+homeです!feedlyもやってます!今回は前編に続きリビングの話の後編!わが家はリビング中心の家づくり。隣接する6畳のスペースを入れると22畳の空間になり、4畳程の土間を入れると仕切っていない26畳程の繋がった1室空間になります。


今日の見出し


  1. 高天井のある空間
  2. 動くリビングの概念
  3. なぜ和室を無くした?
  4. 柔軟な間取り
  5. 一室空間のデメリット
  6. 広くなると光熱費は?
  7. 気になる電気代
  8. 上手に住まうには?
  9. 湿度の重要性


画像は6畳の部屋からリビングを見たところ


楽天ROOMはじめました
↓↓↓

記事にない買ったもののひとことレビューもあり!

過去記事にも書きましたが、一部をパーティションで仕切ったり、開放したりする事ができます。TVコーナーは実質5.5畳しかありませんが、ダイニングのテーブルを変えたり、後ろの6畳の空間にソファーを下げる事で数値以上の空間となります。

なぜこういった間取りをしたのかと言うと、単純に延床31.5坪という狭さを目一杯有効に使いたい・・・。時間帯によって使わない部屋を作る事が勿体無いと思ったからです。






高天井のある空間


上記写真の様にTVコーナーの上部は高天井になっており、2400mm+1200mm=3600mmの天井高があり、夕刻まで南西からの光をリビングに届けます。


数行前に勿体無いからと書いたくせに高天井か?と突っ込まれると思いますが、高天井上はロフトで天井高1400mm以下です。つまり居室ではありませんが、窓等は取り付けております。


当初贅沢と思った高天井。これが建てて体感してから良さが理解できました。縦の空間ってどうしても図面では解りづらいのですが、この抜けの良さは贅沢して良かったと思ってます。やっぱり居室にしなくて良かったと今でも思います。


それは夕刻に届ける採光がそれで、電気に頼る時間が少しでも減ればそれはそれで嬉しい事ですし、高い天井は今では第三の洗濯を干す空間でもあります。pid祭りの記事は→コチラ


当初シーリングファンもプランにあったのですが、無くして正解でした。後悔と言えば、無垢のフローリング材を天井に貼っておけばアクセントになってカッコ良かったかもと後で思っていましたが、
気づいたのが発注後なので諦めました。

床材と同じものを一緒に仕入れて貰えれば、安く実現できたのに・・・(笑)使用している床材はウォルナットのクリア塗装です。家中全て同じです。木目の濃淡が出ていて好きです。




動くリビングの概念



引っ張ってすみません(笑)6畳の部屋です。

一般的な一戸建て4LDKだとすると1階にLDK+和室になる事が多いと思います。今は和室無い家庭も多いですね。かく言う私は和室推進派でした。途中プランでは3畳でも畳コーナーを欲していました。

45cm程上げて下に収納作ったりと夢膨らませていたのですが、ある理由から取り下げる事となりました。どうしても欲しくなったら無印良品のイ草ユニット畳敷けばいいかと。中途半端な畳より良いですし納得の引き算です。

敢えて廊下を挟みプライベートな空間とする案も良いのですが、30坪前後だと個々が狭くなりがち、私達の住みたい将来の暮らしでは、使いづらい空間となる事が多いのかなと考えています。

前々回のトイレの記事にも書きましたが、将来老齢になった際自宅で生活する場合、この隣接する6畳がいつかの主寝室になると想定しています。理想は平屋ですがそうもいきません。リビング・ダイニング・キッチン・水回りそして6畳の部屋は一室空間でフルフラット、そして均一な温熱環境で狭く感じないよう考えてみました。





なぜ和室を無くした?




理由は写真の通りです(笑)6畳のスペースにグランドピアノを置きたかったからで、狭くはなりますが、鎮座しております。重さは333Kgで長さ1780mm×幅1510mm。特に床の補強等はしていません。

収納は吊戸棚のみでこちらも造作です。重い楽譜に耐えられるよう設計しています。こちらも天井高が2400mmあり、吊戸棚底面から1930mm。奥に玄関土間へアクセスする引き違い戸1900mmを設置しています。

一気に狭くなりましたね。。。家族の趣味の為に致し方ないですね。土間側(写真左手)の壁を抜いても面白いですね。



柔軟な間取り


これらの要望を叶えるため、家族の成長と共にスケルトン+インフィルの考えのもと、中の壁は構造上自由に仕切ったり、取り払ったりして柔軟に対応できる間取りを可能とし、且つ耐震性のある木造ドリフトピン工法を採用しました。長期優良住宅で耐震等級3を維持。

個々のプライバシーが重要視される時が来るまでは、おおらかに間仕切って柔軟に使おうという考えです。2階の間取りも時間とともに変化させる予定でシンプルに作っています。

将来的に安価に変更するプランは必ず記事にします。




一室空間のデメリット


この間取り当然デメリットもあります。色々想定していても全てイイコトずくめなんてありません。それは音です。単純に個の空間は少ないので間仕切るまで音は抜けやすくあります。


夜間の1階の音が2階に抜けにくい様にパーティションを階段前にする事もあります。絶対しないとうるさいとかではないんですけど、静かに寝るに越したことはありません。より静けさを求めるならリビング階段はおすすめしません。というかわが家はピアノ弾くと流石にすぐ解ります。

肝心の外に対する音漏れですが、隣家とは2.5m以上離れていて前面も住宅ではありません。全室ペアガラス(Low-Eガラス+樹脂サッシ)と気密シート施工なので窓を閉めきると夜間ではない限り、音漏れは許容範囲だと思われます。中は響くのは間取り上仕方がないですけどね。この辺りは育ってきた環境と家族の描く生活スタイルに依るところが大きと思います。

次に匂いですね。焼き肉すると流石に解ります。わが家は3種換気を採用しました。窓を開けず、24時間換気と換気扇、トイレとサッシの換気框だけだと匂いはこもりがちです。普段は気になりません。気密が高いので当然なのですが、普通の家のように窓を明けるとすぐなので、そう気にはしていません。

換気の話のついでにもう一つ。キッチンの換気扇は連動タイプとなっています。気密の高い場所で火を扱うので良いのですが、石油ストーブなどはあまり向いていないと思います。





広くなると光熱費は?


次に思うのは冬場寒くないのか?暖房費が嵩むのでは?とお思いですが、意外とそんな事はありません。c値が1を切っているので機密度が高い高気密住宅となってます。気密測定の結果は0.68、家全体で名刺かカードサイズぐらいの隙間だと言えます。ここ大阪では長期優良住宅でc値が2.7なのですが、その次世代省エネ基準の約3倍の性能を満たしています。

冷暖房を効率よく使うには断熱より気密が大切で、わが家の工法の場合、家全体に空気の漏れ場が無い様に断熱材の上からシートで覆われてる状態なのです。単純に高断熱と言えど温めた空気が外に逃げれば保温性は下がりますよね、高気密住宅だと温度の下がりは緩やかです。


気密シート施工の様子

夏場室内を一定の温度まで冷やして上げると、外との温度差はかなり違いますね。これは逆もあって、特に換気せずシャッターで日差しを遮ったままだと冷暖房しなくとも、夜の冷えた空気を結構維持しちゃいます。

この辺りは1種換気の熱交換タイプとの差が出ますが、冬場ですと外の気温が大きく上がった日、家が魔法瓶効果で下がったままというオチもあります。ですので電気代抑えたいなら、冬場の日中は朝の換気の後、太陽光をたっぷり取り込み、無垢材の放射を貰って室温を下げない工夫も必要です。

高気密高断熱住宅を謳う住宅メーカーは多いですが、それは建材の進化と過去の家との違いだけで、きちんとした施工結果が出る第三者機関の気密測定をする住宅メーカーや工務店さんはやっぱり少ないのが現状です。

長期優良住宅認定もオプションだったり、過度な手数料を請求されたりします。認定を受けると減税対象ですが手数料を上回るとか何とか言って申請しないところがありましたね。たぶん出来ないんだと思います。

メリットは減税の他、構造躯体等に影響を与えることなく、配管の維持管理を行うことができることや、更新時の工事が軽減される措置が講じられていることが安心に繋がりますね。



気になる電気代

わが家の場合、家族4人(うち2人幼児)で暖房器具はエアコン2台とコタツのみ。夜寒い時に20℃設定で少し、ガス暖房機の稼働なしです。

2014年
11月 7173円
12月 7020円

2015年
1月 14264円
2月 9991円
11月 6757円
12月 7492円

2016年
1月 9069円

電気料金はエアコンだけでなくトータルの消費電力ですので解りづらいのですが、電力プランは従量電灯Aの一般タイプ。1月はさすがに上がりますが、2015年1月の上がり幅は7年落ちのドラム式乾燥機ブンブン使いすぎた為と思われます(汗)




上手に住まうには?


この辺りは住んでいる地域や体感温度で個人差ありますから
絶対なんてありませんが、個人的なレポートを。エアコンも大きな温度差があると設定温度まで電力を使いコントロールしますが、設定温度まで一度達すると冷房も暖房もエアコンがこまめにオンオフするのでさほど電気を使いません。

ただし、室内で暖かい空気は上に、冷たい空気は下にと熱は移動するので、完全に家全体の温度を均一にかき混ぜたい場合は、2階のエアコンを入れたり、サーキュレーター等でうまくコントロールしてやらなくてはなりませんが、玄関だろうが、トイレだろうが脱衣所だろうが、温度差は少ないので快適に過ごす事ができます。

去年から今年にかけて暖冬なので、12月中だと寒い日は夜に16℃前後まで下がりますが、その時以外は殆ど暖房使ってません。使っても20℃キープ設定で過ごしてます。今の時期は空気清浄機がサーキュレーター代わりに動いてます。意識して混ぜなくてもいいんですが、階段で温度の境目を感じますね。


さすがに24時間つけっぱなしはまだやってませんが、安くなる事例もありますね。わが家の場合元々低いのですが、挑戦してみる価値ありそうです。24時間使用で数千円のUP程度で収まるか実践してみたいと思ってます。



湿度の重要性

それより体感温度的には湿度が重要で湿度コントロールは重要視しています。1階リビングと2階の階段室あたりに温湿度計を置いて居ますが、平均2〜3℃ぐらいの開きが多いです。


エアコン20℃設定でも来客等が多いと、人の熱と湿度で暑くなってしまいます。1階をエアコン等で温めるとその熱がリビング階段を伝って、寝る頃に2階全てが少し温まるというセコい技も使えます。温度の移動遅らせるのと夜の音対策も兼ねて動くパーティションでリビング階段を閉ざしたりしています。

ここまで書くと魔法の家に思われますが、人間の出入りや換気扇の使用で熱はある程度動くので、あくまで昔の家に比べればとなりますが、個々に冷暖房する方がコスト高になると思います。自宅以外は体感的な事ですが、機密度の低い家より冷暖房の持続性も上だと思われます。


一部だけ冷やしたり温めたりしてもドアの隙間から熱は逃げますので、家族が多いと光熱費はこちらの方がいいと思います。それ以上にコストダウンするのはやはり太陽光等の売電だと思っています。

ここまでの話だと、家の性能と機械の力が性能を発揮すると思いがちですが、それよりも光熱費を下げる要因にパッシブデザインが大きく左右すると思っています。自然の力をいかに取り入れるか?というもので、夏の日差しは掃き出し窓で600wのヒーター並に熱を入れる敵ではありますが、冬の採光は見方にもなります。


季節により太陽の日差しの角度は違いますので、方角により庇の長さを考え、採光シミュレータで間取りを計画したり、庭の植栽の葉の枯れた時期に日が入るように計画したりして自然を味方につけると光熱費も更に下げることが可能となる様です。




まとめ





私はこの夏、南面にゴーヤのグリーンカーテンを植えて夏の日差しを遮ってみました。ちょっとやり過ぎました。はっきり体感できるほど影の部分の壁面の表面温度が下がってました。植物の力を侮ってはいけないと実感しましたね。お陰で真夏のリビングに差し込む光を和らげ、室内の冷房の負担を下げ電気代に貢献し、食べられるというオマケまで頂きました。

注文建築はどうしても見栄えが自由なので目に見える部分を主張しがちですが、こういった快適な温熱環境を、自然の力を借りて、できるだけ電気の少ない生活をできるというチャンスもコストダウンに繋がるのではないかと考えています。

床暖房システムや熱交換システム、太陽光やガス発電システムを使い月々の光熱費に一喜一憂するのと、ハイブリッド車とガソリン車のトータルコストを比較するのと似ていますね。それでも売電レポート見てると羨ましい限りですが(笑)


エコに貢献するのと省エネルギー化は良いことだと思います。コストを下げつつ快適に過ごすには、自然を味方に付ける努力と間取り、窓を味方につける設計者の腕と施主の理解が必要ですね。

高気密住宅は一般的な施工より高く付きますが、そこは設計と工期にもよるとおもいますので、設備や性能ばかり目に行きがちですが、きちっとした仕事をする工務店選びはとても重要です。


どんなに高く支払っても大工さんが正当な賃金でお仕事していただかないといい家は建ちません。第三者機関の機密度検査なんてとても緊張する作業だと思います。

しかしこれらも自分たちが目指すいい家にする正当なコストと考える方が、結果自分たちの日常生活に置き換わるものなので健全ですね。

ありがとうございました。

楽天ROOM
↓↓↓

記事にない買ったもののひとことレビューもあり!

お帰りはコチラへ
↓↓↓


WEB内覧会*リビング


にほんブログ村 トラコミュ リビングのインテリアへ

にほんブログ村 トラコミュ 電気料金・ガス料金・水道料金へ

にほんブログ村 トラコミュ 暖房へ

にほんブログ村 トラコミュ 高気密高断熱住宅へ
高気密高断熱住宅

にほんブログ村 トラコミュ リビングへ


にほんブログ村


人気ブログランキングへ


このブログの人気の投稿

【IKEA】【二段ベッド】【KURA】【レビュー】頑固親父がひっくり返せる二段ベッド組み立てと導入理由?!

一気に写真で見るIKEA【イケア】 ALGOT【アルゴート】バスケット&フレーム収納